マダガスカル:STePPアフリカ産業職業訓練プログラム
マダガスカル
もみ殻固形燃料製造装置(株式会社トロムソ)
背景
マダガスカルの国土の約20%を占める森林は、豊富な固有種が生息しており、観光産業を支える重要な資源でもあります。しかし、近年、人口増加に伴い薪や木炭の需要が増加しており、これが森林伐採の進行を加速させる一因となっています。この問題に対処する代替案の一つが、本来は廃棄されるもみ殻を固形燃料に変換し、家庭で使用される薪や木炭の代替燃料として活用する方法です。もみ殻固形燃料の普及により、薪や木炭への依存を軽減できることが期待されています。さらに、もみ殻固形燃料の普及は、燃料変換に必要な機器の組み立て、販売、保守、操作に関する新たな雇用機会を生み出す可能性もあります。
プロジェクトの概要
UNIDO東京事務所は、株式会社トロムソの協力をうけ、もみ殻固形燃料製造装置(グラインドミル)を二台マダガスカルに設置します。その装置を使用したもみ殻燃料製造の研修を、マダガスカルの公的職業訓練機関である農業機械化研修センター(CFFAMMA) とともに実施する予定です。
この取り組みでは、マダガスカルより2名の研修生を日本に招へいし、もみ殻を固形燃料に変換する専門知識を習得してもらいます。研修は日本で行われ、2名の研修生は固形燃料製造の技術的側面や、安全管理・操作プロトコルを学びます。研修生は帰国後、日本で得た知識を基に研修プログラムを策定し、現地研修(フェーズ2)で講師を勤めます。マダガスカルで、もみ殻を扱う農家や農業機材の扱いを学ぶ職業訓練校に通う100人以上の生徒を対象に、現地研修が行われる予定です。持続可能で環境に優しい慣行・技術促進、産業人材の育成支援を目的としています。
プロジェクトの詳細
都市、国 |
マダガスカル |
プロジェクトパートナー |
株式会社トロムソ (TROMSO Co., Ltd.) |
会社概要
社名 | 株式会社トロムソ (TROMSO Co., Ltd.) |
ホームページ | https://tromso.co.jp/ |
住所 | 〒722-2102 広島県尾道市因島重井町5265 |
資本金 | 500万円 |
担当者 | 代表取締役社長 上杉 正章 |
事業内容 | もみ殻固形燃料製造装置や浄⽔器などの製造・販売 |
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