UNIDO東京事務所が、日本政府の協力を得て開始した「日本からの技術移転を通じたアフリカ・アジアにおける産業職業訓練プログラム」」は、アフリカの現地エンジニアや技術者に日本企業の技術を身につけてもらい、持続可能な産業開発に貢献することを目的としています。プロジェクトの詳細はこちらのページからご覧ください。
UNIDO東京事務所が本プロジェクトのパートナーとして採択した会宝産業株式会社は2025年3月、タンザニアから来日した研修生2名に対する4週間の研修プログラムを実施しました。この研修は、タンザニアにおける使用済みの自動車に対する適切なリサイクル技術を指導し、エンジニアのスキル開発支援を目的としたものです。
研修の概要
このプログラムに参加したのは、タンザニアのDar Es Salaam Regional Vocational Training Service Centre 自動車の整備や修理などを担当している指導員、Mr. Evordius Wenceslaus KadasonとMr. Daud Nyangi Masigeの2名です。研修は2025年3月31日から4月25日の期間で実施されました。研修では、下記のような技術に関する研修に加え、日本での自動車リサイクルに関する法律や規制についても講義が実施されました。
- 自動車リサイクルの必要性
- 自動車リサイクルに関する日本の法制度や規制
- 安全な自動車解体技術
- 自動車解体実習
- カイゼン指導
研修最終日の4月25日には閉講式が開催され、駐日タンザニア連合共和国大使館のEdna Dioniz Chuku参事官、会宝産業株式会社の近藤高行代表取締役社長、馬路克也専務取締役、UNIDO東京事務所の村上秀樹次長などが参加しました。
本研修プログラムの次の段階として、2025年6月以降、タンザニアでの現地職業訓練(フェーズII)が予定されています。今後の情報について、プロジェクトページで随時報告をいたします。