UNIDO東京事務所は 2024 年9月25日、国連大学本部ビルにて第4回 Technology Dayを開催しました。来場者は 43 カ国の在京大使館から95 名の外交官 を含む、計 110 名。日本企業12 社が最先端テクノロジーを披露し、ブースは終始活況を呈しました。
本イベントは、同事務所が運営するサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」に登録された日本の優れた技術を、在京大使館や国際機関の関係者に紹介し、途上国への普及を促進することを目的としています。今回は 「Women(女性のエンパワーメント)」「Rice(米を中心としたフードバリューチェーン)」「Clean(廃棄物・水管理)」 の三つをテーマに据え、12社15技術が出展しました。
当日は 43か国の在京大使館から95名を含む計110名 が来場。企業ごとの2分間プレゼンテーションに続き、展示ブースでは製品の実演や試食が行われ、参加者は各技術の有効性や導入可能性について担当者と活発に意見交換しました。
UNIDO東京事務所では、途上国への進出を希望されている日本企業の技術を掲載し、途上国へのプロモーション活動を行っています。自社技術の登録にご興味のある方もしくは掲載技術にご関心のある方は、UNIDO東京事務所ウェブサイト内、サステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」をご覧ください。
概要
日 時: 2024年9月25日(水)15:00~17:30
会 場: 国連大学本部 1階 アネックス・ホール
主 催: UNIDO東京事務所
出展者: STePP登録企業12社
言 語: 英語
主要テーマと出展技術
1. Women ― 女性のエンパワーメント
-
吸収型サニタリーショーツ(Be-A Japan株式会社・伊藤忠商事株式会社)
7層構造により経血を吸収・防臭し、再利用可能な下着。エチオピアでの職業訓練プログラムと連動し、学校欠席や就業機会損失の軽減に寄与します。
2. Rice ― 米を中心としたフードバリューチェーン
-
コンパクト精米・石抜き器(カンリウ工業株式会社)
異物除去から精米までを一台に集約し、農家の収入向上と高品質米の生産を支援します。 -
米粉製造装置(株式会社西村機械製作所)
半湿式と気流粉砕を組み合わせ、グルテンフリーで高付加価値の米粉を実現。小麦の代替として地域の食糧自給率向上に貢献します。 -
コールドストレージBOXポータブル(コールドストレージ・ジャパン株式会社)
−25 °C~10 °Cで温度管理が可能。ソーラーパネルやバッテリー駆動に対応し、電力インフラが未整備の地域でも鮮度保持と食品ロス削減を図ります。 -
多層包装フィルム「Proguard」(ジェイケミカル株式会社)
防虫・抗酸化機能を備え、穀物や飲料水の長期保存を実現。輸送中の品質劣化を抑制します。 -
土壌硬化材「STEIN」(株式会社SPEC)
現地土と混合するだけで道路を強化。農村部の物流向上と建設コスト削減に寄与します。
3. Clean ― 廃棄物・水管理
-
排水・灌漑用高効率ポンプ(株式会社荏原製作所)
省エネルギー設計で維持管理が容易。安定した水供給と洪水対策を両立します。 -
小規模分散型下水処理システム(フジクリーン工業株式会社)
FRPタンクと生物膜技術で生活排水を高度処理。処理水は農業用水にも利用可能です。 -
廃棄自動車リサイクルシステム(会宝産業株式会社)
ELV(廃車)の適正解体と部品再利用をICTで管理し、環境負荷を大幅に低減します。 -
プラスチック油化・水熱処理装置(伸光テクノス株式会社)
廃プラスチックを燃料化し、混合ごみを固形燃料や飼料に転換。資源循環を促進します。 -
非接触レーダー水位計(東京計器株式会社)
河川や槽内の水位を遠隔監視し、災害対策や下水処理施設の効率運用を支援します。
UNIDO東京事務所は、日本の革新的技術と開発途上国のニーズを結び付け、持続可能な産業開発を引き続き支援してまいります。
お問い合わせ先:UNIDO東京事務所 松本