UNIDO東京事務所は7月25日（木）に在ザンビア日本国大使館、駐日ザンビア共和国大使館と共催で、「ザンビア投資セミナー」をオンラインで開催しました。オンラインセミナーには同国でのビジネスや投資に関心が高い日本企業などの関係者204人が参加しました。

セミナーは、在ザンビア日本国大使館の竹内一之特命全権大使の開会の挨拶で始まり、続いて、駐日ザンビア共和国大使館のトバイアス・ムリンビカ特命全権大使より挨拶がありました。日・ザンビア外交関係樹立60周年という記念すべきタイミングでのセミナーの開催は感慨深く、今後ザンビアの民間部門と日本民間部門の関係がさらに強化され、投資の可能性が大きく広がることへの期待が述べられ、本セミナーの開催に期待感を表明しました。

ザンビア共和国　商業・貿易・産業省のチポカ・ムレンガ大臣による基調講演「ザンビアの産業戦略」では、成長する鉱物セクターや、現在ザンビアが直面しているエネルギー不足によるエネルギー分野への民間投資の奨励など、最新の産業政策や戦略が紹介されました。そして日本はザンビアにとって戦略的な協力パートナーであることを強調しました。

続いて、ザンビア開発庁のAlbert Halwampa長官より、ザンビアの最新の投資環境と投資機会についてお話いただきました。内陸国であるザンビアは様々な国の消費者へのアクセスの可能性や、多様な貿易回廊があることが紹介されました。また、今後投資の可能性があるセクターとして、農業、エネルギー、鉱業セクターなどが紹介されました。

日本企業のザンビアへの投資例として日立建機ザンビア、三井物産株式会社、そして民間企業と連携したUNIDOのプロジェクトが紹介されました。ザンビアに部品再生工場を設立している日立建機ザンビアの齋藤伸彦取締役社長より、ザンビアの印象やこれまでビジネスで直面した問題、ザンビアのClimateリスクなどについてお話いただきました。ザンビアで新規ビジネスを展開する三井物産株式会社の小林希氏よりETG及びfarmers 360度リンクが紹介されました。そして、UNIDO産業人材・起業家育成・公正な生産活動促進部の松本千枝氏より、UNIDOが民間企業と連携して展開する「官民開発パートナーシップ（PPDPs）」の具体的なプロジェクト例として、日本政府・日立建機、スウェーデン政府・ボルボグループの事例がそれぞれ紹介されました。

質疑応答では、ザンビアの将来の電力見通しや、ザンビアの財政的困難が産業・民間セクターに与える影響などについての質問が寄せられました。

続いて、JICAザンビア事務所の徳重氏より、ザンビアの食品加工業を中心に、農業生産から市中の小売店までが視察できる「ザンビア共和国ビジネス・スタディツアー」の募集概要が紹介されました。

最後に、UNIDO東京事務所の足立文緒所長が閉会挨拶でセミナーを締めくくりました。

セミナー概要

日　付：	2024年7月25日（木）
時　間：	16:00－17:30（日本時間）／9:00 – 10:30（ザンビア時間）
形　式：	オンライン（Zoom ウェビナー）
主　催：	UNIDO東京事務所 在ザンビア日本国大使館 駐日ザンビア共和国大使館
後　援：	JICAザンビア事務所
言　語：	日本語・英語（同時通訳）
参加費：	無料

プログラム

16:00	開会挨拶 駐日ザンビア共和国大使館　 特命全権大使　トバイアス・ムリンビカ 大使 在ザンビア日本国大使館 特命全権大使　竹内　一之 大使
16:10	基調講演「ザンビアの産業戦略」 ザンビア共和国　商業・貿易・産業省　チポカ・ムレンガ 大臣
16:20	「ザンビアへの投資」 ザンビア開発庁　長官　Mr. Albert Halwampa
16:40	「日本企業のザンビア投資」 日立建機ザンビア　取締役社長　齋藤　伸彦 氏
16:55	「日本企業のザンビア新規ビジネス：ETG及び”farmers 360゜link”のご紹介」 三井物産株式会社／ETG　新規事業開発 シニアジェネラルマネージャー　小林　希 氏
17:10	ザンビアにおけるUNIDOの日本企業との連携事例「官民開発パートナーシップ（PPDPs）」 UNIDO 産業人材・起業家育成、公正な生産活動促進部 工業開発エキスパート　松本　千枝 氏
17:15	質疑応答 ザンビア共和国ビジネス・スタディツアー募集概要 JICAザンビア事務所
17:25	閉会挨拶 国連工業開発機関 東京投資・技術移転促進事務所（UNIDO東京事務所）　 所長　足立　文緒
17:30	終了

 

お問い合わせ先 

UNIDO東京事務所　今津、堀口
Emai:　EventTokyo@unido.org