プレスリリース:アフリカやアジアのコロナウイルス等感染症対策に日本企業の技術活用へ 国連工業開発機関(UNIDO)が13社を採択
2020.11.11
プレスリリース
アフリカやアジアのコロナウイルス等感染症対策に日本企業の技術活用へ
国連工業開発機関(UNIDO)が13社を採択
2020年11月11日(東京/ウィーン) – 国連工業開発機関(UNIDO)は、開発途上国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や様々な感染症対策に役立つ技術をもつ日本企業13社を採択しました。本事業は、日本企業がアジアとアフリカの計12カ国で健康・衛生環境の向上を目的とした技術の普及に取り組むことを支援します。
この13社は、UNIDO東京事務所が運営する「サステナブル技術普及プラットフォーム(STePP)」(注1) の登録企業の中で募集、採択されました。本事業では消毒液や抗菌塗装、医療検査設備、浄水器、汚水処理設備、医療廃棄物の焼却炉など13社の製品・技術が活用されます。本事業は日本政府(外務省)から拠出金を受け、「開発途上国の感染症予防に向けたSTePP技術の実証・移転による海外日本企業支援事業」(令和2年度第一次補正予算: 約4.32億円)として実施されます。
<13社名、対象技術、実証・技術移転対象国一覧>
企業名(本社所在地) | 技術 | 実証・技術移転対象国 |
AGC株式会社(東京) | 食品工場用電解水 | ベトナム |
株式会社キンセイ産業(群馬) | 医療廃棄物焼却炉 | ケニア |
サラヤ株式会社(大阪) | 消毒液製造プロセス自動化 | ウガンダ |
Jトップ株式会社(大阪) | 浄水器 | インド |
中和機工株式会社(東京) | 医療廃棄物焼却炉 | セネガル マダガスカル |
TSP太陽株式会社(東京) | 移動式診察設備 | ケニア |
株式会社テクノメディカ(神奈川) | 血液検査装置 | ナイジェリア |
テリオステック株式会社(東京) | 消毒液 | セネガル |
株式会社トロムソ(広島) | 浄水器 | ベトナム |
株式会社光と風の研究所(東京) | 消毒液 | インドネシア |
日之出産業株式会社(神奈川) | 生活排水処理施設 | モロッコ |
丸昌産業株式会社(栃木) | 抗菌塗装 | ケニア ネパール モンゴル |
三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社(東京) | 地下水ろ過設備 | ミャンマー |
[一般の皆様の問い合せ]
UNIDO東京事務所 担当:黒田、後藤 E-mail: itpo.tokyo@unido.org
[報道関係者の問い合せ]
UNIDO東京事務所 広報担当:中山 E-mail: a.nakayama@unido.org
(注1)「サステナブル技術普及プラットフォーム(STePP)」
UNIDO東京事務所が2019年4月より、「環境技術データベース」(エネルギー・環境技術を対象に2010年より運用)を拡充し、保健衛生とアグリビジネスの関連技術を加えた技術普及を目的としたオンライン・プラットフォームとして運営しています。STePPに登録された日本の優れた技術を活用し、開発途上国・新興国の持続的な産業開発に貢献しています。10月時点で99社・114技術が登録されています。
審査を経て開発途上国や新興国の持続的な産業発展に貢献する技術として「STePP」に登録された企業・技術は、UNIDO東京事務所のウェブサイトや展示会、プログラムなどを通じて、開発途上国・新興国に向けて広く紹介されます。
STePP詳細について以下のUNIDO東京事務所のHPよりご覧下さい。
https://itpo-tokyo.unido.org/activities/technology_transfer/technology_db/