プレスリリース:日本・シエラレオネ・UNIDO、 シエラレオネにおいて自動車整備士育成のセンター・オブ・エクセレンスを開校
2025.05.14
プレスリリース
日本・シエラレオネ・UNIDO、
シエラレオネにおいて自動車整備士育成のセンター・オブ・エクセレンスを開校

開校式の様子(フリータウン工科大学キッシーキャンパス)
シエラレオネ・フリータウン – 2025年5月13日
国連工業開発機関(UNIDO)、シエラレオネ政府および日本政府は、5月13日、シエラレオネのフリータウン工科大学キッシーキャンパスにおいて、「自動車整備技能訓練の中核拠点となる施設(センター・オブ・エクセレンス)」の開校式を執り行いました。
本式典は、UNIDOがシエラレオネ技術・高等教育省および若者省と連携し、日本政府の支援のもとで実施されている「自動車整備技能訓練を通じた若者雇用促進計画」プロジェクトの大きな節目となりました。
若者の失業や不完全雇用が大きな課題である中、人材不足に悩む自動車産業で求められる技能教育を若者に提供し、スキルギャップの解消に貢献することを目的としています。本センターでは、シエラレオネ初となる国家認証を取得した自動車整備および起業に関するコンピテンス基盤型カリキュラムに基づいたトレーニングを提供します。カリキュラムは、産業界の専門家との協議のもとで開発された全40モジュール・総時間1,000時間のプログラムで、現在の労働市場のニーズに合わせて設計されています。プロジェクトを通して改修された本施設は、国際的な技能教育基準に適合し、最新の自動車整備機器を完備しています。実践的な技能訓練に重点を置き、急成長する自動車産業でのキャリア形成を目指す学生たちを支援します。
シエラレオネ政府のデイビッド・モイニナ・センゲ首席大臣は、基調講演の中で本プロジェクトの意義を強調しました:
「本自動車訓練センターは、2019年のTICAD(アフリカ開発会議)開催時に、シエラレオネ大統領が表明した支援要請に基づき、日本政府の協力のもと実現いたしました。本センターは、包摂的な成長と持続可能な繁栄を推進するとともに、人材育成を通じて若者のエンパワーメントを図るという、我々の決意を示しています。」
義本博司日本国特命全権大使は、本プロジェクトおよびアフリカにおける人材育成への日本のコミットメントを改めて表明しました:
「日本は、シエラレオネの若者のエンパワーメントと経済変革の実現に貢献するこのプロジェクトを支援できることを誇りに思っています。人材こそが、新たな可能性と繁栄への道を切り拓く鍵です。」
UNIDOシエラレオネ代表のマリアトゥ・アビオノール・スワレイ氏は、本プロジェクトの役割について次のように述べました:
「このセンターは、プロジェクトのパートナー間の強い連携によって、市場のニーズに合った実践的な訓練を若者たちに提供し、シエラレオネにおける教育と雇用現場のギャップを埋めることに貢献します。」
本センターの指導員やマネジメントスタッフは、シエラレオネ国内および海外(ガーナ、日本、ケニア、南アフリカ、イタリア)で専門的な研修を複数受講し、持続的に質の高い訓練を提供する能力を培いました。また、センターには、インターンシップ・就職斡旋支援、ビジネスコーチングなどを提供するキャリアセンターも併設されており、この施設での研修が実際の雇用や起業につながるよう工夫されています。
本センターでは、年間200名の自動車整備士および200名の起業志望者、計400名を対象に訓練を提供することで、国家開発目標ならびに持続可能な開発アジェンダの実現に貢献します。人材育成を通じて、シエラレオネの社会・経済成長を後押しするとともに、より連携性が高く、競争力のあるアフリカの実現にも寄与するものです。
【お問い合わせ】
UNIDO本部 担当:松本 Email: C.MATSUMOTO@unido.org
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