インドにおけるIMECシステム導入のための研修プログラム
プロジェクト背景
インドは、農業労働者は全産業の労働力の半分以上を占めており、主要な産業です。しかし、農業の多くは、モンスーン期に降る雨に頼った天水農業で成り立っており、気候の変動に弱く、収益の安定性に課題があります。
そのため、天候の影響を軽減し、高品質な農作物の生産と販売を可能にする技術が求められています。また、急速な人口増加に伴い、食料生産の増加が必要ですが、水資源が限られている為、水の使用を最小限に抑える農業技術が必要とされています。
プロジェクト概要
メビオール株式会社は、少量の水で野菜を栽培できるハイドロゲル製のアイメック®(フィルム農法)を開発しました。この方法を用いることで、砂漠地帯やコンクリート上など、ほぼどこでも農業が可能になります。このフィルムは有害なウイルスや病原菌の侵入を防ぐため、農薬が不要となります。また、フィルムは水が少ない状態を作り出し、作物が大量の糖分やアミノ酸、その他の栄養素を合成するのを助けます。さらにアイメック®は作物の生産性や品質に悪影響を及ぼす土壌汚染を排除します。
UNIDO 東京事務所はインドから2名の研修生を日本に招き、メビオール株式会社の協力のもと、アイメック®フィルム農法技術を用いた研修プログラムを実施します。このプログラムでは、アイメック®技術に関する講義や、実際の施設の視察、技術を活用した施設の保守方法などを含みます。このプログラムはトレーナーのためのトレーニング(TOT)方式を採用しており、研修生は帰国後に約100名の農業研修生を対象にした現地研修が実施されます。
メビオール株式会社は、チャンドラ・シェーカール・アザード農業技術大学との協力により、アイメック®システムを設置します。また、現地トレーニングも予定されています。これによって知識の習得、そして生産・販売に至るまでの包括的な計画が実施されることが期待されています。
この取り組みは、インドにおける農業生産性の向上と水資源の保全に必要な人材育成および技術革新を促進することを目的としています。また、地域間の農業生産格差を縮小し、食料安全保障と経済成長に不可欠な持続可能な農業の発展を支援することも目指しています。
プロジェクト概要
国名:インド
プロジェクトパートナー:チャンドラ・シェーカール・アザード農業技術大学
会社概要
会社名:メビオール株式会社
ウェブサイト: https://www.mebiol.co.jp/en/
住所: 〒254-0075 神奈川県平塚市中原1-25-8 ㈱池田理化ビル3F
連絡先: 吉岡 浩
e-mail: yoshioka@mebiol.co.jp
ビジネス概要: 農業技術