イベントレポート：経済回復に向けCOVID-19対策に取り組むブルキナファソの投資機会

UNIDO東京事務所は、2020年11月11日、ブルキナファソ大使館主催のオンラインセミナー「経済回復に向けCOVID-19対策に取り組むブルキナファソの投資機会」を後援しました。

パスカル・バジョボ駐日ブルキナファソ大使の挨拶で幕を明けた本セミナーでは、日本外務省及び後援機関による挨拶に続き、駐日ブルキナファソ大使館がブルキナファソにおける新型コロナウイルス感染症の現状と対策、そして、最新のビジネス環境と投資機会について説明しました。

イネス・バキオ一等参事官は新型コロナウイルス感染症の現状について、政府の迅速な措置を受け一時は下降傾向にあった感染者数が、8月1日の空路再開を経て再び増加傾向にあるとし、長期的な対策と予防策の遵守が求められていると言及しました。全般的な景気後退を招いており、特に、農業、工業、サービス業における影響を挙げました。

それを受けて、グレゴワール・カブレ二等参事官は政府の対策について詳述し、新型コロナウイルス対策に使用される医療機器や医薬品の税金・関税免除、社会的弱者を対象とした電気・水道代の補助のほか、企業の救済を目的とした2億米ドルの経済回復基金、インフォーマル・セクターの人々のための連帯基金1千万米ドルの設立など、総額約8億8千万米ドル規模の補正予算について説明しました。

パスカル・バジョボ大使はブルキナファソのビジネス環境と投資機会について、農業、畜産、鉱業、エネルギー、製造業、ICT、交通機関や住宅等のインフラ基盤分野における現状と日本企業に対する参入機会を紹介しました。また、参入に際し、現地企業設立に必要な最低資本金は860米ドルであることや、24時間から72時間で会社登記ができる、外国人でも土地を100%保有することができるなど、外国企業参入を促すための改革についても触れました。

質疑応答では、既に現地で展開している日本企業の事例について、駐日ブルキナファソ大使館からは豊田通商やコマツの名前が挙げられました。また、日本との関係ではゴマ、自動車部品などの貿易が主であるものの、本セミナーで紹介した他分野についてもさらなる日本企業の参入を期待すると述べました。

＊セミナー講演資料は、以下「プログラム」よりご覧いただけます。

概要

日時:	2020年11月11日（水） 13:00～14:50（日本時間）
実施方法:	オンライン開催
主催:	駐日ブルキナファソ大使館
後援:	UNIDO東京事務所、独立行政法人日本貿易振興機構（JETRO) アフリカ開発銀行（AfDB）アジア代表事務所（東京）

言語: 英語（登壇言語）・日本語/英語（投影資料の言語）

プログラム（敬称略）

Opening Session (Keynote Speech)

13:00 H.E. Mr. Pascal BATJOBO, Ambassador of Burkina Faso to Japan
13:03 H.E. Mr. Mikio MORI, Director-General / Assistant Minister (Ambassador),
African Affairs Department, Ministry of Foreign Affairs of Japan
13:06 Mr. Osamu KUBOTA, Executive Vice President, JETRO
13:09 Mr. Yuko YASUNAGA, Head of UNIDO ITPO Tokyo

Thematic Session
13:12 Thematic Session I
“Situation of COVID-19 in Burkina Faso”　
by Ms. Inès BAKIO, First Counselor, Embassy of Burkina Faso
13:32 Thematic Session II
“The National Management Plan of COVID-19”
by Mr. Grégoire KABRE, Second Counselor, Embassy of Burkina Faso
13:52 Thematic Session III
“Investment Opportunities in Burkina Faso”
by H.E. Mr. Pascal BATJOBO, Ambassador of Burkina Faso to Japan