UNIDO東京事務所は、9月16日(水)に、ナイジェリア投資促進委員会(NIPC)と共催で「ナイジェリアビジネスセミナー」と題したオンラインセミナーを開催しました。
本セミナーでは、安永UNIDO東京事務所長の開会挨拶につづき、NIPC長官のサディク氏が基調講演を行い、アフリカ最大の人口(約2億人)を擁するナイジェリアの、投資先としての魅力を紹介しました。
続く第一部のパネルディスカッションでは、ナイジェリアで活動している日本企業より、Yokogawa Nigeria Limited(横河電機株式会社ナイジェリア現地法人)のランレヒン氏と株式会社STANDAGEの井上氏が登壇し、ナイジェリアにおける人材の質の高さや西アフリカへのゲートウェイとしての戦略的な位置づけについて触れました。また、ナイジェリア最大のアグリビジネス企業であるオラム・ナイジェリア社のアデフェコ氏やスタートアップ企業アローン社のエゼンウェレ氏は日本企業に対しての期待を述べました。
第二部のパネルディスカッションでは、日本とナイジェリアの公的機関より登壇者を招きました。駐日ナイジェリア連邦共和国大使館のエリアス・ファティール公使やナイジェリア輸出加工区庁(NEPZA)のオイェクンレ氏は、ナイジェリアに進出する日本企業に対する、大使館やNEPZAによるサポートや、輸出加工区に進出する企業に適用されるインセンティブについて説明をしました。ジェトロ・ラゴス事務所 所長の西澤氏は、電気・道路などの生活インフラの不安定さに触れながらも、これまで注目されていた資源セクターに加え、通信、ロジスティクス、農業、フィンテックなどのスタートアップが台頭していると述べました。また、UNIDOナイジェリア事務所のバミデレ氏は、COVID-19がマクロ・ミクロ経済に負の影響を及ぼしたと同時に、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)をはじめとするアフリカ大陸内での自由貿易の強化や、IT・デジタルセクターにおける新たなビジネスチャンスにつながったとしました。
両パネルディスカッションには、UNIDO東京事務所と日本企業のナイジェリア進出をともにサポートするNIPCのババ氏(日本担当)やサラミ氏も登壇し、参加者からの質問に答えていく形式で活発な議論がやりとりされました。
※一部登壇者の発表資料は、以下、登壇者名をクリックするとダウンロードできます。
概要
日 時: 2020年9月16日(水)16:30~18:25(日本時間)
場 所: オンライン(ウェブ会議ツールのZoomを使用)
主 催: UNIDO東京事務所、ナイジェリア投資促進委員会(NIPC)
参加費: 無料
言 語: 日・英同時通訳
司 会: 重松 美奈子(UNIDO東京事務所 コンサルタント)
プログラム
16:30 開会挨拶
UNIDO東京事務所 所長 安永 裕幸
16:35 基調講演
ナイジェリア投資促進委員会 長官 イェワンデ・サディク氏
16:50 パネルディスカッション1ーナイジェリアの民間セクター
モデレーター:重松美奈子(UNIDO東京事務所 コンサルタント)
パネリスト:
日本企業:Yokogawa Nigeria Limited 取締役 オルショラ・ランレヒン氏
日本企業:株式会社STANDAGE 執行役員 井上 駿氏
ナイジェリア企業:オラム・ナイジェリア 副社長
アデ・アデフェコ氏(アグリビジネス/バリューチェーン)
ナイジェリア企業:アローン CEO兼創業者
エマニュエル・エゼンウェレ氏(ITスタートアップ)
ナイジェリア投資促進委員会 投資局次長兼ジャパンデスク モハメド・ババ氏
ナイジェリア投資促進委員会 政策局次長 アバヨミ・サラミ氏
17:35 パネルディスカッション2ー公的機関とのパートナーシップ
モデレーター:フェルダ・ゲレゲン(UNIDO東京事務所 次長)
パネリスト:
駐日ナイジェリア連邦共和国大使館 公使
ティワトペ・アデレイェ・エリアス・ファティール氏
ナイジェリア輸出加工区庁(NEPZA) 加工区管理(パブリック・セクター)部 部長
オイェソラ・オイェクンレ氏
ジェトロ・ラゴス事務所 所長 西澤 成世氏
UNIDOナイジェリア事務所 ナショナル・プログラム・オフィサー
ルーベン・バミデレ氏
ナイジェリア投資促進委員会 投資局次長兼ジャパンデスク モハメド・ババ氏
ナイジェリア投資促進委員会 政策局次長 アバヨミ・サラミ氏
18:25 閉会
お問い合わせ
UNIDO東京事務所(担当:重松、小野崎)
E-mail: itpo.tokyo@unido.org
※在宅勤務のため、お問い合わせはメールでお願い致します。