UNIDO東京事務所は、6月30日(木)、国際協力機構(JICA)及びアフリカ開発のための新パートナーシップ計画調整庁(NEPAD Agency)とともに、TICAD VIプレイベント 公開シンポジウム『TICAD VIに向けて-アフリカ経済の多様化と産業化を通じた構造転換に向けた課題-』を東京にて共催します。
1993年に日本政府が主導したアフリカ開発会議(TICAD:Tokyo International Conference on African Development)が開始されてから20年以上が経ち、成長するアフリカの可能性に国際社会が注目しています。
特に、アフリカは世界で最も人口増加率が高く、世界最後の市場と呼ばれるほど成長の潜在性が高い地域とされており、日本企業をはじめ、日本国内でもアフリカへの関心が高まりつつあります。
他方、アフリカは2000年以降、順調に経済成長してきましたが、昨今の一次産品価格の下落や中国経済の停滞を受け、新たな経済的課題に直面しています。アフリカの持続的で包摂的な成長のためには、経済の多様化と産業化を通じた経済の構造転換が不可欠とされています。
しかし、経済の構造転換の意味するところは多様であり、かつ、経済的な分野にとどまらず、社会・政治的な構造変革を伴わなければならない課題も少なくありません。また、いかなる構造転換政策であれ、それを実現するための政策手段と優先順位は各国・各地域により異なるため、アフリカ経済の構造転換とは何かを正確に理解する必要があります。
また、今後、日本が官民の力を合わせながら、アフリカの構造転換を支援し、同時に日本とアフリカの間でWin-Winの関係を構築するために、何ができるのでしょうか。あるいはその実現を妨げている隘路を切り開くために、アフリカ、日本、そして国際社会は、何をなすべきなのでしょうか。
このような問題意識に立ち、今年8月にケニアの首都ナイロビで開催されるTICAD VIに向けて、本シンポジウムでは、アフリカ経済の構造転換の意味・位置づけを再確認するとともに、それに対する日本と国際社会からの貢献の可能性、そしてその実現に向けた方策について議論します。
セミナー概要
日 時: 2016年6月30日(木)14:00~17:00(受付:13:30~)
会 場: 国連大学本部3階 ウ・タント国際会議場
(東京都渋谷区神宮前5丁目53-70)
主 催: 国際協力機構(JICA)
アフリカ開発のための新パートナーシップ計画調整庁(NEPAD Agency)
UNIDO東京事務所
言 語: 日英同時通訳
参加費: 無料(事前登録制)
定 員: 300名
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プログラム(予定)
司会: NEPAD長官特別顧問 池亀 美枝子 氏
14:00 開会
14:05 来賓挨拶
外務省アフリカ部部長 丸山 則夫 氏
14:10 基調講演:「アフリカの経済構造転換に向けた展望と日本への期待(仮題)」
NEPAD計画調整庁長官 イブラヒム・アッサン・マヤキ 氏
14:30 プレゼンテーション1:「アフリカの経済構造転換に日本が支援できること」
京都大学教授 高橋 基樹 氏
14:40 プレゼンテーション2:「アフリカの経済構造転換に向けた経済界の展望」
株式会社大和総研 専務理事、公益社団法人 経済同友会 幹事 アフリカ委員会副委員長 引頭 麻実 氏
14:50 プレゼンテーション3:「アフリカの産業化戦略」
UNIDOカントリーパートナーシップ部 工業開発官 テディアン・ボイ 氏
15:00 プレゼンテーション4:「アフリカの経済構造転換に向けたJICAの取り組み」
国際協力機構(JICA)理事 加藤 宏 氏
15:10 休憩(20分)
15:30 パネルディスカッション
モデレーター: 国際協力機構(JICA)理事 加藤 宏 氏
パネリスト: NEPAD計画調整庁長官 イブラヒム・アッサン・マヤキ 氏
京都大学教授 高橋 基樹 氏
経済同友会、大和総研専務理事 引頭 麻実 氏
UNIDOカントリーパートナーシップ部 工業開発官 テディアン・ボイ 氏
16:55 閉会
UNIDO東京事務所 所長 国吉 浩 氏
お問合せ
<プログラムについて>
JICAアフリカ部計画・TICAD推進課(大森 様)
Tel: 03-5226-8260
E-mail: Omori.Chihiro@jica.go.jp
<参加登録について>
UNIDO東京事務所(担当:今津、重松)
Tel: 03-6433-5520
E-mail: itpo.tokyo@unido.org