UNIDO東京事務所は2023年3月1日(水)、オンラインセミナー「ジェンダーレンズ投資について考えよう」を開催します。当事務所は、UNIDOのミッションである持続可能な開発目標の目標5「ジェンダー平等」と目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の達成に向けてジェンダー平等を推進するため、2021年からジェンダー平等に焦点を当てたイベントを開催しており、今回4回目の開催となります。
背景と目的
世界銀行の調査によると、世界の中小企業の33%は女性が経営していますが、そのうち69%は資金不足または金融機関のサービスを受けられていません。また、女性が設立した企業は、投資額あたり2倍の収益をあげているにもかかわらず、男性が設立した企業の半分以下の資金しか受け取っていません(BCG & Mass Challenge, 2018)。さらに女性の雇用に対する障壁を取り除くことで、生産性を25%向上させるというデータもあります(世界銀行)。近年新型コロナウイルスの影響で男女格差が拡大しており、女性は男性よりも高い割合で職を失い(ILO 2021)、女性が経営する企業は男性が経営する企業よりも高い割合で閉鎖され(Goldstein et al 2020)、2020年には世界のGDPが約1兆ドル縮小しました。
今回のウェビナーのテーマである「ジェンダーレンズ投資(GLI)」とは、ジェンダー分析、投資分析、意思決定を意図的に統合し、より多くの女性が経営する企業や主導する企業、職場で男女平等を推進する企業、女性や少女の生活を大幅に改善する製品やサービスに投資を行うことで、強くしなやかな経済をつくりあげることと定義されています。UNIDO東京事務所は、このGLIの概念と活用法をより多くの人たち、特に日本で広めるため、このトピックに対する参加者の意識を高め、ビジネス戦略にジェンダーの視点を取り入れることを促進する目的で今回開催することとなりました。ふるってご参加ください。
開催概要
日時:2023年3月1日(水)17時〜18時半(日本時間)
言語:英語 日本語(同時通訳あり)
費用:無料
開催形式:Zoom
プログラム (敬称略)
17:00 開会 西山 良太(UNIDO東京事務所広報担当)
17:05 – 17:20 プレゼンテーション:「ジェンダーレンズ投資」
ジェシカ・ノイマン(UNIDO本部投資促進エキスパート)
17:20 – 18:25 パネルディスカッション
モデレーター 村上 秀樹(UNIDO東京事務所次長)
パネリスト
アデニケ・アデエミ(Fate Foundation エグゼクティブディレクター)
小木曽 麻里(SDGs Impact Japan 共同代表)
タデッセ・セグニ(UNIDO東京事務所アフリカアドバイザー)
18:25 閉会
問い合せ先
UNIDO東京事務所 西山
Emai: itpo.tokyo@unido.org