エチオピア:STePPアフリカ産業職業訓練プログラム
エチオピア
女性用吸水ショーツの縫製(伊藤忠商事株式会社・株式会社Be-A Japan)
背景
エチオピアをはじめアフリカの開発途上国では、経済的・社会的な要因によって生理用品を利用できない女性たちがいます。特にエチオピアは近年物価高騰が29.1%(2023年)と著しく、多くの女性や女児が経済的な理由から適切な生理用品を入手することが困難になっていると懸念されます。また、衛生的に良い生理用品へのアクセスが限定されている場合、代わりに廉価で不衛生な代替品を使われる懸念もあります。これによって皮膚炎や細菌感染につながり、特に若い女性や学生にとって、学校や仕事を休む原因となり得ます。その結果として、衛生的且つ効果的な生理用品のアクセス不足は、公衆衛生やジェンダー平等(女性の教育や仕事、日常生活など)に多大な影響を与えます。
プロジェクトの概要
現地で職業訓練を実施することで、地元の産業人材が吸水ショーツの生産方法を学びます。このような取り組みは、エチオピアの地域社会に必要な生理用品と生理に関する知識を学ぶ機会を与えるとともに、現地の女性に経済的自立の機会を提供します。
こうした背景から、本プログラムはエチオピアより2人の研修生を日本国内に招聘し、伊藤忠商事株式会社と株式会社Be-A Japanが研修生に向けて女性用吸水ショーツの縫製に関する約2週間の職業訓練プログラムを実施します。縫製技術に加え、生理用品に適した素材選定や資材管理、製造コストの計算方法を含む、生理用品に関わる経済的・社会的問題に着目した包括的な研修を提供します。
日本で研修を終えた後、研修生2人は帰国して指導員として習得した知識を現地の女性や縫製技術分野の産業人材100人に普及します。本プログラムを通して職業訓練を受けた者は今後、生理用品の縫製工場などでの仕事や起業にも活用できます。これにより、現地での生理用品普及や公衆衛生の向上、ジェンダー平等に貢献します。
プロジェクトの詳細
都市、国 |
エチオピア |
プロジェクトパートナー |
伊藤忠商事株式会社 |
主な成果 |
後日掲載予定 |
会社概要①
社名 | 伊藤忠商事株式会社 |
ホームページ | https://www.itochu.co.jp/ja/index.html |
住所 | 東京本社:〒107-8077 東京都港区北青山2丁目5番1号 大阪本社:〒530-8448 大阪市北区梅田3丁目1番3号 |
資本金 | 2,534億円 |
担当者 | 繊維カンパニーファッションアパレル部門 / 山下 祥平 電話番号: 03-3497-2180 E-mail: yamashita-sh@itochu.co.jp |
事業内容 | 繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において、国内、輸出入および三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開 |
会社概要②
社名 | 株式会社Be-A Japan |
ホームページ | https://withbe-a.com/ |
住所 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目1番7号 |
資本金 | 800万円 |
事業内容 | 下着、衣類、生理用品の企画、開発、製造、販売及び輸出入 / 日用雑貨、インテリア用品、服飾雑貨及び寝具の企画、開発、製造、販売及び輸出入 / 健康食品、化粧品、洗剤及び美容健康機器の企画、開発、製造、販売及び輸出入 |
関連リンク
- UNIDO記事 – エチオピア:フェーズ1報告レポート