ガーナ:STePPアフリカ産業職業訓練プログラム
ガーナ
土壌硬化剤STEINを用いた舗装技術 (株式会社SPEC)
プロジェクト背景
ガーナでは物流の95%は道路での輸送で占められていますが、主要な道路の舗装率は50%以下となっています。農村部では、道路整備の遅れが農産物の出荷に影響をきたし、農家の経済的な損失につながっています。整備不良の道路で商品を輸送すると、輸送中の揺れによって農作物が傷み、市場価値が下がる可能性も生じます。
道路の舗装を改善することは、食品ロスを効果的に減らし、地元の農家の収入を増やすことに貢献します。道路整備の必要性が高いにもかかわらず、舗装率が低いのは主に予算の制約によるところが大きく、従来のアスファルト舗装よりも低コストの材料や工法は、迅速な道路整備の促進が期待できます。そのひとつが、土壌硬化剤(STEIN)の使用です。高価な路盤材を必要としないSTEINは、安価で短い工期での舗装が可能となり、原材料に使用する無機化合物には有害物質も含まれず環境にも優しい技術です。
プロジェクト概要
UNIDO東京事務所は株式会社SPECと共同で、環境に優しいSTEINを使用して、耐久性のある道路や灌漑システムを舗装することにより、ガーナのインフラの改善に取組んでいます。耐久性の高い舗装技術は、災害を防ぎ、農業生産性を向上させ、農民が農作物の価値を下げることなく市場や港へ農作物を輸送することも可能にします。道路の舗装率を向上することは、鉱業など他のセクターにも利益をもたらすものでもあります。
このプロジェクトは、包括的な訓練プログラムを通じてSTEINを用いた舗装技術を移転することに重点を置いています。研修はまず、現地のパートナーから研修生を招き、日本で2週間の講習を実施します。その後、研修生がガーナに戻ってトレーナーとなり、ガーナの農業および建設セクターのエンジニア、労働者や求職者(特に女性)に対し、STEINの使用に関する実地的な職業訓練を実施するものです。このトレーニングにより、参加者は費用対効果の高いSTEINの舗装技術を導入するのに必要なスキルや、将来のインフラ・プロジェクトを実施する力を身に付け、地域社会の持続可能な開発を支援することになります。
プロジェクトの詳細
都市、国 | ガーナ共和国 |
プロジェクトパートナー |
株式会社SPEC |
主な成果 |
後日掲載予定 |
会社概要
社名 | 株式会社SPEC |
ホームページ | http://spec-env.jp/ |
住所 | 〒168-073 東京都杉並区下高井戸4‐5‐5 |
資本金 | 10,000,000円 |
担当者 | 上林 電話番号: 03-6304-6130 E-mail:kamibayashi@spec-env.jp |
事業内容 | 土壌硬化剤STEINの製造・販売施工技術指導等 |
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